四天王の一つで北方の守護神です。
仏法を護持し、常に如来を護衛して、よく説法を聞くことから「多聞天」と
も呼ばれています。
その身は黄金色で憤怒の相、七宝の甲冑をつけ、左手に宝塔、右手に
宝棒を持ち、昔から戦勝の神として尊崇され、外からの妨を払いのける威
光をあらわす神とされています。
外からの妨げとは、それは私達の心の中にある煩悩との戦い、つまり
人間の持つ自己中心的なエゴとの戦いです。これを般若の知恵という剣に
よって断ち切るのです。甲冑は如来の護法を聴聞する多聞の力によって、
よくわが身を設るという教えです。
自分自身の煩悩を断ち切るためにも、心から毘沙門天にお参りしましょう。
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